未来への出航! 小松島市が挑む新プロジェクト

2025年2月4日に、小松島市、株式会社サーキュレーション、株式会社イノベーションパートナーズ、株式会社徳島大正銀行、とくぎんトモニリンクアップ株式会社は「地域経済の好循環に向けた共創推進」を目的とした連携協定を締結しました。

今回、小松島市は連携協定に基づき、企業版ふるさと納税を活用した新たな事業「Komatsushima Innovators Port」をスタートします。自らも企業版ふるさと納税の獲得に尽力された中山市長に、本事業の意気込み等について、伺ってまいりました。

起業創業支援・事業者支援
小松島市でプロジェクト始動!
事業の柱となるInnovators創出プログラム

【特長】
1.プロのアドバイザーによる伴走支援・コンソーシアムによるサポートを行います。
2.参加者一人ひとりの希望に合わせて専門人材や支援内容を計画(完全オーダーメイド型支援)

インタビューの内容をまとめた動画は、こちらからご覧いただけます!
(下の画像をクリックしていただくと、YouTubeに遷移します)



―(1)小松島ステーションパーク内に完成したこかげテラスに行ってまいりました。公園や広場もあって、とても素敵な空間でした。

ありがとうございます。

大好評で、こかげテラスにはすでに多くの方に来ていただいており、相乗効果で小松島ステーションパーク全体が賑やかになっています。公園とこかげテラスがあるニホンフラッシュたぬき広場の間の県道を、土日祝日は歩行者天国にしています。そのため、安心して子どもたちが遊べる空間になっております。

―(2)小松島市の魅力について教えてください。

小松島市は四国の玄関口として非常に賑わっていました。交流人口も含めますと、5万人、6万人、7万人と推移をしておりましたが、橋が掛かった関係でフェリーの需要が少なくなり企業が撤退していきました。ピーク時から比べて約1万人、人口が減ってきておりますが温暖な気候により、一次産品が本当に美味しく、どこに出しても恥ずかしくない地場産品が揃っています。ついこの間も、東京出張の折に、トマトをお土産で持っていきました。著名なインフルエンサーの方が「小松島市のトマト」をインスタグラムにアップしていただきました。インパクトがある地場産品が豊富で、美味しく、かつ安心安全です。

小松島市特産品

また、小松島には海、山、川がありポテンシャルが非常にあります。なかでも一番大きいのは、港が3つあることです。本港地区、金磯、赤石に港があり、特に赤石は、令和12年までの延伸が認められ工事に着手したところでございます。以前からダイヤモンドプリンセスをはじめとした、2千人、3千人規模の大きなクルーズ船が寄港しております。今までは大塚国際美術館や祖谷のかずら橋、にし阿波に訪れていたのが少しずつではございますが小松島市内を周遊していただける外国人の数が増えてきています。

こかげテラスや小松島ステーションパークの整備によって、人が集える場所が増えてきたのではないかと思っております。ぜひ、小松島市にお越しいただければと思います。

―(3)中山市長が就任されて以降、取り組みをされたまちづくり等について教えてください。

地方創生の一丁目一番地は、人口減少にどう向き合うかです。少子化や高齢化、静かな有事に向き合って何とか解決していこうといった取組をしております。その中の大きな1つ、子育て世代応援プロジェクトを柱に、小松島は徳島県で1番子育てがしやすいということを積極的に売り出しております。プロジェクトの1つに、インクルーシブ型遊具の設置があります。小松島市に公園は何か所かありますが、長い時間楽しめる公園はありませんでした。古い遊具を撤去し、市民の皆さまの「遊ぶ場所がない」というご意見に対し、まずは居場所をしっかり作っていこう、家族で子どもを連れて半日、1日遊べる空間を作っていこうということで、小松島ステーションパークを整備させていただきました。

小松島ステーションパーク

また、「働く場所がない」、「子育てを終えて再就職をすることも難しい」といった意見も伺いました。そこで、テレワークを含めた、リスキリング事業にも一昨年より積極的に挑戦をしております。昨年は3名の方が大企業に就職され、多くのサラリーを得ているといった成功事例もでました。これからも、積極的に取り組んでまいりたいと思っています。

―(4)インクルーシブ型遊具のそばのSL車両も、傷んでいた部分の塗装工事をされていましたね。公園で子どもを遊ばせたり、図書館で借りた本をこかげテラスで読むなど、充実した週末を過ごす事が出来そうです。

相乗効果で図書館の本の貸し出し率も上がっていくのではないかと思います。活字離れが言われて久しいですが、小松島市の拠点として今後も整備を加えていこうと思っております。わくわくする空間を小松島ステーションパークから港に向けて、散策しながら時間をつぶせるようなまちづくりの計画をしています。

こかげテラス

―(5)ケント・モリさん等様々な方を「小松島市ふるさとアンバサダー」※ に委嘱されていますが、この取組はどのように着想されましたか?

小松島市の面積45平方キロメートルのうち山間部がほとんどを占めており平地部は少ないです。狭いエリアに11の小学校があります。どの小学校も歩いて通える範囲ですが、少子化の波を受けて生徒数が減ってきています。残念ながら複式学級の学校も何校か存在しており、1クラスしかないため学級替えが出来ません。そのため生きる力の教育がたくましい教育が出来ているのかなと危惧したことからから、学校再編に取り組んでおります。

多くの子育て中のご家族、お父さん、お母さんに小松島市を選んでいただくために、小松島市ならではの教育を子どもには受けてもらうのがいいのではないかと思っております。例えば、著名な方に触れ合い、教えてもらう。このような環境が都会と違って田舎ではなかなかありません。そのため外部人材を招き、教壇に立ってもらい生徒に教えていただく外部人材活用事業を、一昨年から始めました。文化、スポーツ、音楽、様々なジャンルを超えてなかなか教わることができない、羨んでいただけるような教育をしていこうと取り組んでおります。今年も引き続きケント・モリさんはじめ、さまざまな著名な方に直接指導をいただけるようになっております。

※「小松島市ふるさとアンバサダー」・・・文化、スポーツ、芸術等のさまざまな分野で活躍されている市出身者や市ゆかりの方に、小松島市の魅力を発信していただくとともに、新たな小松島ファン(関係人口)を増やしていくことを目的に創設。

【委嘱されている皆さん】
・住友 紀人氏・・・小松島市出身。作・編曲家。
・福島 和可奈氏・・・タレント、マラソンランナー。
・山本 貴子氏・・・小松島市出身、ピアニスト。
・堀尾 和孝氏・・・小松島市出身、プロギタリスト。
・山崎 ていじ氏・・・演歌歌手。
・KENTO MORI氏・・・ダンスアーティスト
・都 玲華氏・・・徳島市出身。プロゴルファー。
・木村 柊也氏・・・小松島市出身。総合格闘家

―(6)2025年2月4日に連携協定(地域経済の好循環に向けた共創推進に関する連携協定)を締結した事業者にどのようなことを期待しますか?

ソフトバンクと三井住友FGが包括提携を発表する際に「大連立」という言葉が使用されておりました。今回の5者連携は、まさに「大連立」ではないかと思います。行政に対してさまざまな企業の知見、ノウハウ、経験を伝えていただけると、小松島市がもしかすると徳島県で一番の市になるかもしれません。このような期待を持って、この事業に取り組んでまいります。

(7)小松島市では今後どのようなことを実現されたいですか?

小松島市の財源を確保するためには、ふるさと納税が大きな手段ではないかなと思っております。今回徳島大正銀行様より大阪の企業様を紹介していただき、すでに複数社から高額な寄付をしていただきました。まだまだ本市はやらなければいけないことがたくさんあります。しかし、財源の確保がなかなか追い付いていません。そのため、企業版ふるさと納税等を利用し、しっかりと財源を確保したうえで、子育て世代応援プロジェクトや学校再編、ごみ処理施設整備等を実施してまいりたいと思います。
そのために、私自らセールスマンとなっていろんなところに赴き、本市の良いところをしっかりとアピールして、小松島ファンを作っていきたいと思っております!

―(8)この記事を読んでいる方にメッセージをお願いいたします!

小松島市には本当に素晴らしい環境があり、人の心も気持ちも温かい市でございます。財政が非常に厳しい中で、やらなければいけないことを後ずさりするのではなく、前に向いて進もうと思っております。「Komatsushima Innovators Port」という旗を掲げ、しっかりと地方創生に取り組んでまいります。大連立も行いましたので、様々な企業の人たちのお力を借りながら、しっかりと持続可能な小松島市のまちをつくってまいります。ぜひ、ご賛同いただき、小松島市のまちづくりに積極的参画していただきますようお願い申し上げます。

以上が、小松島市の中山 俊雄市長がお話ししてくださった内容です!

また、6月9日(月)には、今回の事業のキックオフイベントが開催されます。

とくさくnaviでは今回の事業の取材を続けていきますので、ぜひ、お見逃しなく!

以上(2025年6月作成)

画像:徳島大正銀行 窪内 由記

提供
とくぎんサクセスクラブ